2月28日(水)合同会社miraiGOALs様とコラボし、日本ママ起業家大学の近藤洋子さん高橋香織さんをファシリテーターにお迎えして、「中学受験」をテーマにプレミアム座談会を開催いたしました。

当日の模様をご紹介いたします!

 

前回「小1の壁」レポートはこちらから

 


 

春の足音が聞こえてきた2月28日、日本ママ起業家大学とPeerCrossのプレミアム座談会の2回目が開催されました。今回のテーマは、ズバリ「中学受験」

 

特に関東圏では熾烈な中学受験が繰り広げられている、とニュースにまでなる昨今。PeerCrossのメンバーのお子さんたちはまだまだ未就学児も多い中、この日もかなり前のめりでたくさんの方に参加していただきました。

 

まず、冒頭でこんな質問を。「なんのために中学受験をするのか?」

チャットではみなさんからこんな回答がありました。

 

「子供の個性にあった中学に行って欲しいから」

「特に女子は都内の高校受験が厳しいから」

「質の良い教育を受けて伸び伸びと過ごして欲しいから」

 

中には、

「親としては公立私立どちらでも良いが、子供本人が両方の世界をみた上で私立の中学を受験する方を選んだから」と。すでに子供に「自分で決める」というイニシアティブを握らせて選ばせようとしている親御さんもいらっしゃるよう。なんとも素晴らしい!

他にも、

「環境の良い学校に行って、良い刺激を受けて欲しいから」

「将来の自分の選択肢を増やして欲しいから」

 

・・・どの答えも決して「中学受験」がゴールではなく、その先の子供たちの将来を見据えていらっしゃるようで、親としては「子供たちの未来の選択肢を増やしていきたいから」そのために、と中学受験を視野に入れているケースが多いと感じました。

 

さて、ここで高橋、そして私、近藤の具体的なケーススタディもお話させていただきました。

まずは、つい先日、中学受験を終えたばかりの高橋家の話。ホットすぎる彼女の話はより具体的なリアルな中学受験がイメージできたのではないでしょうか。

住まいが世田谷ということもあって、環境的にも中学受験するということが割と当たり前という中で選んだ中学受験。結果として、息子君は、第一志望ではなく、第二志望の学校でご縁をもらったそうですが、その中で「これをやっておけばよかった」という転ばぬ先の杖的な話を紹介。

 

高橋曰く、とにかく「塾選び」が大事だと。

 

高橋家においては、下の子も小さいこともあり、家から「近い」という理由だけで漠然と塾を選んでしまったために、塾に入ってから後悔することが多々あったそう。

塾選びで大事な視点、それは、子供の特性や成熟度と塾側の向き合い方が合ってるかどうかや先生の質、親の伴走がどれくらい必要なのか?などということ。

 

特に働く母親たちは時間がないのです。お迎えにどれくらい時間がかかるのか?宿題などのフォローアップを親側がどのくらいやらなくてはいけないのか?などもちゃんと自分たちのケースとすり合わせて決めることが重要だったと力強く語ってくれました。

逆にこの塾選びを慎重に行ったご家庭は、第一志望に合格したかどうか、は別として結果として、親子ともにとても納得のある中学受験になっているケースが多い印象があるとのこと。

長い時間を過ごす塾。だからこそ、その塾選びが中学受験を制すると言っても過言ではないのですね。

 

そして、もう一つ、高橋にこんな質問もしてみました。

 

「結果、今回、第一志望ではなく、第二志望の学校とのご縁を得た、とのことだが、そのときにどのように親子で心の折り合いをつけたのか?」と。

 

ここは反省点として、高橋、曰く、「熱望校を3つくらい作ればよかったと今は思ってます」と。

それぞれの志望校で、良いところを挙げていっていたらどの学校にご縁をもらったとしてもきっと満足のいく受験になったと思うので、「熱望校の分散」をした方が良いと思う、と。なるほど。本命は1人じゃなくてもいいのね。

 

参加者の方の中にも、まさに先日、お嬢さんの中学受験を終えたばかりという、JR東日本パーソネルサービス 中島さん(男性・パパからの意見)もいらっしゃり、お話を伺いました。

開口一番、「とにかく、中学受験は本当に大変です。一方で得るものも多かったし、何より子供が自立した、また、親が子離れできる良い機会でもありましたね」と語ってくれました。

そして、「中学受験は、経済力も時間も必要です。なのでお母さんだけで頑張るのではなく、旦那さんも良い意味で巻き込んでいく、協力してもらうことも大事」と。

つい先日、中学受験を終えたばかりの中島さんの言葉にはリアリティが詰まってましたね・・・そうですよね、本が一冊書けるくらいのドラマがあるって言いますから。もし、環境的に許すのであれば、家族一丸となって中学受験に向き合う、それくらいの覚悟が大事だということなのでしょう。

 

最後に私、近藤家のケースについてもお話をさせてもらいました。

いわゆる、我が家の娘は通常の受験ではなくAO入試のようなスタイルの受験を選択しました。ESG入試と言って、「SDGsに関する問題に答え」「動画で自分をPRする」という受験でした。

そもそも詰め込み式の勉強は苦手だった娘。けれど、昔、行ったフィンランドの教育のような内容のその学校に惹かれて受験することになったのです。探究型の勉強は娘にも合っていたので、そのプロセス自体がとても学びになったと思います。

とはいえ、人生というのは一筋縄にはいかないもので念願の中学に入るタイミングでコロナに。入学式もなし、通学もなし。オンラインでの学習に全然ついていくことができずにその頃からだんだん、不登校に。次第に自己肯定感も下がり、部屋に塞ぎ込むように。

なので、高校は通信制の学校に転入。基礎からまた勉強をやり直して次第にまたモチベーションが上がり、最近では、大学にいきたいと言い出し始めています。

 

・・・そんな大学受験も今や大きく変わっており約半数が「AO入試」と「推薦型」に。より探求型の勉強が求められてきている昨今では、もしかしたら必ずしも今の中学受験のような詰め込み型の勉強だけが唯一ではなくなってきているので、やはり、我が子の特性やどんなことにワクワクするのか?などを見極めた上で道を選択していくことが必要だと思います。

その選択肢は以前よりも広がっているので親自身も視野を広げて、その先にどんな大人になっていって欲しいのか?を見据えながら伴走していくことが大事だと思っています。

 

最後に参加者の皆さんに幾つかの「問い」を紹介して今回の座談会は幕を閉じました。

 

Q.中学受験で得られるメリットはなんでしょうか?

Q.中学受験で感じるデメリットとは?

Q.みなさん、過去に「どんな失敗」をしてきましたか?

Q.その「失敗」があなたの人生にどんな影響を与えてきていますか?

Q.失敗と思っていること、成功と感じていること、

どちらがあなたの人生に糧になってますか?

 

愛する我が子のこととなるとどうしても親は近視眼的になりがち。けれど、最終的にどんな風な人生を歩んで欲しいのか?子供の心に向き合うホットな心持ちと、冷静にそれを見つめるクールな認知が親には両方必要なのだと改めて思った座談会でした。