2月16日(金)合同会社miraiGOALs様とコラボし、日本ママ起業家大学の近藤洋子さん高橋香織さんをファシリテーターにお迎えして、「小1の壁」をテーマにプレミアム座談会を開催いたしました。

当日の模様をご紹介いたします!

 


2月16日(金)、花粉が飛び始め、気の早い春を感じるランチタイム。

この日、「小一の壁」をテーマにオンライン座談会を開催しました。

「仕事と母」というキーワードで共鳴する、日本ママ起業家大学とPeerCross。

この日は、高校1年生の娘がいる私、近藤洋子と先日、中学受験を終えたばかりという小6男子と4歳の娘を持つ高橋香織が、ちょっと先ゆくワーキングマザー代表としてお話をさせていただきました。

 

「小一の壁」というテーマも相まって、平日のお昼にも関わらず40名以上の利用者の皆様が参加。

参加者のお子さんの年齢は6歳や5歳と、就学前の方が多かったものの、中には、まだ4歳以下の低年齢のお子さんのお母さんも。ワーキングマザーにとって小学校入学というのはとても大きなライフイベントなのだということが改めて伺えました。

 

今回のプレミアム座談会を開催するにあたり、あれこれ考えながらも一番、伝えたいと思ったことは、

「小一の壁の攻略法の正解はない。だからこそ、周りに過剰に振り回されず、それぞれのマインドセットを身につけて主体的で幸せな選択をしてほしい。」ということでした。

 

・・・え?正解を教えてよ、と思った方もいらっしゃったかもしれません。しかし、少しだけ先輩風を吹かせてお伝えするならば、私を含め多くのワーキングマザーの先輩たちが口酸っぱく自戒の念を込めて言うのが、

「とにかく、目の前の子供の気持ちを知ろうよ」ということだからです。このことをすっ飛ばすとどうなるのか・・・?この辺りは長編映画ができるくらいネタの宝庫ですが、またの機会に。

 

ということで今回の座談会でまず最初に伺った質問がコチラ!

 

「Q:あなたは子供にどのようになって欲しいと思っていますか?」

 

・・・チャットに次々と打ち込まれた答えは以下のようなものでした。

・自分の人生に自分で責任を持つ、自分でドライブできる人になって欲しい

・自分のことは自分で決めて、行動できる人になってほしい

・見通しの立たない世の中で、逞しく生き抜いて行く人になって欲しい

・自力で楽しく生きていける人

・自立ができて逞しく生きてほしい

・自分で自分の人生を選択できる子

・自主自律

 

まるで示し合わした方のように、多くの方が「自(みずから)」という言葉を用いた回答が返ってくるではないですか。

ひと昔前であれば、高学歴→大企業に就職というような画一的な道が「幸せ」の象徴とされていたわけですが、時代は大きく変わり、予測不能な出来事が起きる時代を生き抜いてほしいという母親の想いを感じずにはいられません。

 

つい10年くらい前を振り返っても、もっと肩書きだとか称号だとかや分かりやすい評価のようなものを子供の人生に望む親が多かった印象なので、いやはや時代は変わったな、そして、さすがPeerCrossのメンバーたち!時代の変化をつぶさにキャッチしていらっしゃる!!・・・と心の中で1人、スタンディングオベーションな私。

 

さて、続いて聞いた質問。まさに本題です。

「小一の壁、あなたが今抱えている悩みや心配事は何でしょうか?」です。

 

待ってました!と言わんばかりに高速で打ち込まれた回答たちがコチラ。

・時間の制約の違い

・タスクが増えてこれまで以上に時間がない

・新しい環境に飛び込む子供へのフォローと仕事の両立

・帰宅後のタイムスケジュール/放課後の過ごし方

・親の関わりはどこまで必要なのか

・地域の学童に入れるべきか、民間の高い学童に入れるべきか

 

など、時間のやりくりの心配事が多く挙げられましたが、まだ起きてない事象に対して、漠然と大変なことになるのではないか、という想いを持たれていることも感じ取れました。

そんな「小一の壁」に対する悩みですが、今回、大きく分けると以下の3つの問題ではないだろうか?ということを提示させていただきました。

 

  1. 預け先をどうするか問題
  2. 学習や習い事問題
  3. 決まり事問題(PTAや宿題など)
  4.  

・・・それぞれ悩ましい問題たちです。やり方や手段はそれこそ今や、ググってある程度は手に入る時代でもあります。

しかしながら、闇雲にそういった情報に振り回される前に、親自身が自分の立ち位置を決め、何よりも目の前の子供たちの個性や得意なこと、好きなことに真摯に向き合って、それぞれの最適解を見つけていくためには、親としての「心構え」、つまり土台となる「マインドセット」がないと疲弊していくばかりではないかと自戒の念を込めながらお伝えしました。

 

僭越ながら、子育て16年の私、近藤洋子がシングルマザー時代も含めてとにかく時間のない中で、何を子育てで優先したか?というと、「子供の気持ちを知る努力」だったということをお話させていただきました。

これは、フィンランド教育の視察を行った時に私自身が大いに刺激を受けたもので、反抗期・不登校を経て今、割と良い親子関係を築けているのは、この時間があったからだろうなと思うことが多いのです。

まず目の前の子供が何に幸せを感じ、何に胸を痛め、何にワクワクするのか?・・・それを理解してくれている大人がいる、ということ自体が子供の自己肯定感や自己効力感を高めてくれるものなのだ、と紆余曲折ありすぎた自身の子育てを振り返っても欠かせない時間だったと痛感しています。

働く母にとってつい子供の気持ちを置き去りにしてしまう日々を「急がば回れ」と少し踏ん張って、子供の目を見て話を聞き、子供の気持ちをしっかり受け止める時間を作ることが、とても大事なことなのではないでしょうか。

 

ブレイクアウトルームではそれぞれの部屋で「ママ友ができるか心配。」「シッターさんを頼むことに抵抗がある。」など、参加者さんとの個々の対話が繰り広げられました。

仕事ではすったもんだを乗り越えて経験豊富なワーキングマザーも、子供のことに関しては、第一子なら誰もがはじめての経験。

そして仕事には代わりがいても、我が子の母は自分しかいません。

 

だからこそ、会社や生活圏以外の場所である、PeerCrossという場所で、自分の価値観や境遇が似ている人たちと繋がり、話をすることは、自分自身の視野が広げ、新しい挑戦をしていくためにとても大事なピットインできる場です。

 

自分自身も先輩ワーキングマザーたちに励まされながら試行錯誤してきた日々を振り返ると、どんな状況であろうと同じ悩みを持ちながら前を向いて歩く仲間同士で「大丈夫、きっと上手くいくよ」と肩を叩き合えれば大抵のことは乗り越えてきたものです。そして、そんな仲間がいることが母親をもっと寛容にし、もっとかっこいい背中を子供たちに見せるきっかけになるのだと信じて疑っていません。

子育ては本当に本当にあっという間です。今、繋いでる我が子の小さなその手も、もしかしたら明日にはハラリと離れどこかに飛び立っていくかも知れません。ぜひ、期間限定の子育てという尊い体験、一緒に味わい尽くして参りましょう。